夜行バスの発展について

現在では日本中どこででも言っても過言ではないほどに、高速バスの姿をみかけます。

安価で便利な高速バスは、いまや私たちの暮らしに欠かせないものとなっていますが、その中でも遠方の都市へは夜行便が人気です。夜行バス自体の歴史は古く、1960年代に遡ります。当時の国鉄が夜行バスを走らせていたのです。

昭和30年代に国鉄は寝台列車を走らせるようになりましたが、夜行寝台列車の需要自体が少なく、ネットワークから外れている都市への交通手段として走らせるようになりました。登場当初の夜行バスは昼行便と変わらない車両で、2人掛け4列の席であることはいうまでもなく、リクライニングすらしないシートで運行されていたようです。

とはいえ当時は夜行列車でさえも寝台車両は一部で、多くは座席列車であったことから考えると、特に劣悪な装備であったとはいえないでしょう。しかし1980年代に入ると、関西や西日本の私鉄各社が設備の充実した車両による夜行便の運行を開始しました。

1983年に登場した「ムーンライト号」は博多方面へ向かう便で、阪急と西鉄のにより設立された夜行バス会社の共同運行によるものでした。車両は10時間に及ぶ長時間乗車に配慮した3列独立シートを採用したもので、トイレ、電話までついた当時としては信じられないほどの豪華仕様でした。

寝台列車に比べて低価格であることはもちろん、当時は山陽本線を走る国鉄の夜行座席急行列車の廃止が相次ぎ、需要の空白ができていたこともあって瞬く間に人気を博し、その後のネットワークの充実につながっていったのです。

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